前方車両が急ブレーキをかけた場合の追突の過失割合は?

「前の車が急ブレーキをかけたので、間に合わずに追突してしまった」

「何もなかったところで急ブレーキをかけられたら、予測できるわけがない」

追突をしてしまった方はそう思うでしょう。

通常の追突事故は100:0というのは聞いたことがあるかもしれません。

前方車両が急ブレーキを踏んだ場合はどうなるのでしょうか?




基本的には急ブレーキでも過失割合は100:0となる

急ブレーキを踏んだ場合でも、基本的には追突した側の100%の責任になります。

道路交通法24条に急ブレーキ禁止とあります。

なぜ、追突した側が100%悪くなってしまうのでしょうか。

それは、追突した車の前方不注視や正しい車間距離をとっていなかったことが原因と判断されるからです。

車間距離とは本来、相手が急ブレーキをしても、ブレーキを踏んでぶつからないように間に合う距離のことです。

つまり、相手の急ブレーキに間に合わずに追突をしてしまった場合は、車間距離が正しくなかったから、と判断されるのです。

しかし、どんな場合も100:0となるわけではありません。

相手の悪意ある急ブレーキ、理由のない急ブレーキの場合は100:0とはならないケースがあります。

理由のない急ブレーキの基本割合は70:30

保険会社・裁判などでも使われる資料「判例タイムズ」によると、理由のない急ブレーキでの追突事故は70対30とされています。

追突した側が70%の割合ということです。

理由のない急ブレーキでも70:30と、追突した側の方が責任が大きいのです。

理由のない急ブレーキとは、悪意のある急ブレーキのことですね。

 

「動物が飛び出してきたから急ブレーキをかけた」

「子供が飛び出そうになったので急ブレーキをかけた」

こういった事情がある場合は、理由のある急ブレーキとなります。

危険を回避するための急ブレーキではありません。

本当に理由のない急ブレーキに限ります。

この理由のない急ブレーキというのは立証が難しいのです。

相手が認めてくれればよいですが、なかなかそういう方も多くはありません。

相手が「動物が飛び出してきた」と主張した場合、動物が飛び出ていないことを立証しないといけないのです。

 

理由のない急ブレーキの立証する方法とは?

立証は難しいですが、不可能というわけではありません。

立証しやすい方法はドライブレコーダーです。

悪意ある相手は、フットブレーキではなく、サイドブレーキで減速してくる場合があります。

ドライブレコーダーの映像があればブレーキランプが点灯したか一発で分かります。

また、車通りが少ない、人が飛び出ていない、動物など飛び出ていない、などの情報も判明すれば、過失交渉が有利になります。

自分の身を守るためにもドライブレコーダーの取り付けはおススメします。

ドライブレコーダーについてはこちらを参照ください。

おすすめのドライブレコーダーとその価格の相場は?

 

まとめ

以上急ブレーキに対する追突事故についてでした。

原則は100:0ですが、理由のない急ブレーキの場合は70:30となる場合もあります。

そして理由のない急ブレーキを立証するためには、双方の合意、もしくは客観的な証拠・証人が必要になります。

客観的な証拠として力を発揮するのはドライブレコーダーです。

しかし、それよりも一番なのは、車間距離をしっかりとることです。

運転をして急ぐ場合があると思いますが、事故を起こしてしまったら、事故対応にかかる時間はそれどころではありません。

安全運転を心がけましょう。




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