前からきた飛び石は損害賠償請求が出来るのか?誰の責任?

元担当者のタキノベです。

明らかに前の車から小石が飛んできた。

この飛び石被害は前方の車に請求できるのでしょうか?

結論としては前の車に賠償請求はできません

明らかにあの車から飛んできた。

あの車の所有者が修理費用を払うべきだ!

と思いますが、それは難しいのです。

私も担当をやっていたころ、契約者から相談を受けたことがありました。

契約者

契約者
後続車が飛び石被害を請求されています。

どうすればよいですか?

タキノベ

タキノベ
賠償上、契約者に支払う義務が発生するとは考えられない。

あなたには責任がないので支払う必要はありません

と伝えました。

契約者も相手方にそのように伝えましたが、相手は納得しませんでした。

相手の請求したいという意思は強く、なんと訴訟提起をされ、裁判になりました。

保険会社も、契約者を守る立場ですので、弁護士を立てて戦いました。

こういったケースは弁護士特約が無くても、裁判・弁護士へかかる費用はすべて保険会社がもちます。

裁判の結果は契約者が支払う必要はない、というものでした。

理由や背景について説明いたします。

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なぜ前方の車に請求できないのか

物的証拠が立証できない

まずそもそも物的証拠がありません。

どの小石が車を傷つけたか、分かりません。

そしてそれがどこから飛んできたのかも分かりません。

対向車からも知れないし、前の車かもしれない。

本当に前から飛んできたのか、そのタイミングで傷がついたのか立証することがほぼ不可能です。

相手に言っても「え?そう言われても…。本当にうちですか?」

となってしまいます。

前方車両に責任がない

仮にドライブレコーダーに、前から小石が飛んでくる瞬間が映っていたらどうでしょうか?

映像があったとしても、前の車に賠償請求は出来ません。

それは前の車も不可抗力の出来事だからです。

すべての道路上にある小石を避けながら走行することが出来るでしょうか?

それは現実的に考えて不可能です。

全ての小石が飛ばないか気にしながら道路を走らなければならない、なんてことになってしまったら、車を運転したい人がいなくなってしまいます。

だれの責任なのか?

小石を飛ばした車が悪くないのであれば、だれの責任でしょうか?

傷ついた車が悪いのでしょうか?

だれの責任かと考えると難しい問題です。

厳密にいえば道路の管理の問題かもしれません。

しかし、国土交通省に賠償責任が発生するかと考えると、それもピンときません。

運が悪かったと考えるしかないでしょう。

雹(ひょう)が降ってきたと同じように思うしかありません。

飛び石が請求できるケース

どんなケースでも飛び石(飛来物)が請求できない、というわけではありません。

レアなケースですが、飛び石でも請求できるケースを紹介いたします。

前方車両がガードレールに突っ込み、その破片が飛んできた

珍しいケースですが、こういった事故は実際にあります。

これは、前方車両がガードレールに接触したことが原因ですね。

こういったケースはでは前方車両に損害賠償は出来ます。

前方車両や対向車の積んでいた石が飛んできた

トラックなど砂利を大量に積んでいる車があります。

それが飛んできたケースですね。

前方車両から飛んでくることはほぼないので、対向車とすれ違う時などが主です。

ただし、対向車は石が落ちたこと、飛んでいったこと気付かないのでそのまま離れてしまうことがほとんどです。

後から追いかけて「その車から石が落ちてきた!」と主張しても、知りませんと言われてしまうでしょう。

その場合はやはりドライブレコーダーの映像は必要になってくる可能性が高いです。

飛び石被害は車両保険を使うと1等級ダウン

飛び石はほとんどのケースで請求ができません。

自分で修理費用を払うしかないのです。

窓ガラスやボンネットなど、色々なところに傷がつく可能性があります。

損害の場所・程度にもよって、修理費用が高くなる可能性もあります。

その場合は車両保険は使えますので安心してください。

車対車+A特約などでも対象になります。

そして通常の事故は3等級ダウンですが、飛び石被害は1等級ダウンです。

自分に責任もないのに3等級ダウンもしてしまったら納得できないですからね。

まとめ

以上、飛び石被害についてでした。

前方車両から小石が飛んできた証拠があったとしても、前方車両に請求することは出来ません。

もし飛び石などで傷がついてしまった場合は保険会社に相談しましょう。

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