調査をします、という保険会社の本当の目的とその真意とは?

元事故担当者のタキノベです。

交通事故の対応中、保険会社から

「調査のご協力をお願いします」

と言われることがあります。

調査とは、調査会社を派遣して事情をきく、ということです。

調査費用はもちろん保険会社がもちます。

「え?調査?なんで…?」と思うでしょう。

保険会社が調査をする目的は大きく分けて3つあります。



1、過失割合のための調査

過失割合の交渉をしているとき、双方の主張が一致しない時に行うことがあります。

調査の内容としては、事故現場で調査員に事故状況を当事者が説明します。

契約者と相手側で別々に行います。

相手がいる前では本音で語りにくいところもありますから。

調査会社は公平にするために第三者の調査機関です。

調査員は事故現場のあらゆる角度から写真を撮り、道路幅、信号サイクルなども確認します。

当事者が事故現場に行くことが難しいときは、調査員が先に現場の写真を撮って用意します。

その写真を見ながら、事故状況を説明する、ということも可能です。

双方の話を聞いたうえで、客観的な目線で過失を判断します。

調査会社の結果がすべてではないですが、過失割合を決めるための資料となります。

調査をしても、すぐに解決出来ないこともあります。

ただ、主張が平行線だったときのきっかけことがあるので、保険会社としては調査をするのです。

相手の保険会社と共同で行う時は、調査費用は双方の保険会社が折半します。

2、電話だけでは伝わらない時のために調査

そもそもイレギュラーなケースで事故状況がよく分からない、現場の状況が分からない、という時です。

過失を決めるための前提がそもそも分からないと交渉しようがありません。

この場合は共同の調査ではなく、どちらかの保険会社が単独で行うこともあります。

3、保険会社が疑いをもった時、事実確認のために調査

偽装事故なのではないか?飲酒運転ではないか?虚偽の申告ではないのか?

など保険会社が疑問に思った時に調査をします。

保険会社は「お支払いするために確認することがあるので」などと言いますが、

要するに疑っているときです。

疑いと言っても、疑いのレベルにかなり幅があります。

まずは「多分大丈夫だけど、一応確認しよう」というレベルで調査する場合です。

担当者としても、「別に問題なさそうだし、払ってもいいのでは?」

と感じるときもあるのですが、決済をするのは上長なので、上長を納得させるため、という場合もあります。

「これはちょっと匂うな。色々調べる必要がある」というレベルのものです。

調査会社から色々な話を聞いて、事実確認を行います。

疑われている、と思うと不愉快に感じると思います。

ただ、調査をする=保険会社が支払わない、ということではありません。

調査される場合は、真実を立証するために正直に回答しましょう。

調査をすると言われたときの注意点

一番重要なポイントは嘘をつかないことです。

そして、あいまいなことは言わないことです。

記憶があいまいな部分があれば、それは正直に伝えましょう。

例えば飲酒運転だとして、それを飲酒でない、と虚偽の申告をしたとします。

何度か調査を行っていくうちに、飲酒だと判明したとします。

その場合、車両保険などは対象外となるばかりか、虚偽申告のために調査費用を請求されることもあります。

またその場はうまく切り抜けたとして、保険金をもらえたとしても、あとからなんらかの事情で真実が判明したとします。

その場合は支払われた保険金を返金することになってしまいます。

もちろん、飲酒運転とばれずに保険金を受け取っている人もいると思います。

調査は拒否できるのか?

拒否自体はは可能だと思いますが、拒否をするメリットがありません。

ただ平行線の打開策として調査を提示していることが多いでしょう

調査を拒否すれば、きっかけもなく、そのまま平行線で解決できない、ということになりかねません。

そして事実確認のための調査は、拒否は難しいです。

拒否をすれば、当然疑いの目は強くなります。

拒否自体は可能なのですが、調査できない場合は保険で支払えませんということもあるのです。

約款に「保険会社が必要とする調査には協力する」といった内容の記述があります。

全ての保険会社の約款を確認できていませんが、何社か約款を見て全て書いてありました。おそらくどこの約款にも書いているはずです。

何らかの事情で調査協力が出来ない場合は、保険会社に事情を説明しましょう。

 

まとめ

以上保険会社の調査の目的・真意についてでした。

調査というと、良い気持ちはしません。

実際、手間もかかるので負担はあります。

しかも調査をしたからと言って、必ず解決が出来るというわけではありません。

でも調査をする事故=スムーズに解決が難しい事故です。

このまま調査を拒否しても、解決は難しいでしょう。

事故を解決するためと割り切って協力することが、事故から解放される糸口に繋がる手段の一つです。




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