一時停止無視の出合い頭事故は100:0にならない理由とは

一時停止無視の事故は100:0ではないのか?と言われることがあります。
結論から言うと、一時停止無視ということで100:0にはなりません。
一般的な割合としては80:20と言われています。

「避けようがないじゃないか。」
「道路交通法を違反している。」

などお気持ちはよく分かります。
現実私も運転をしていて、一時停止無視の車が飛び出してきたら避けることは避けることは困難でしょう。

過失割合でよく揉めるケースの一つです。

なぜ100:0にならないのでしょうか。


一時停止無視で100:0とならない理由とは?

車が動いてる者同士が接触したら100:0とはならない、とよく聞きます。

実際そのように理解されているお客様は多いですし、分かりやすいため、そういう風に説明することもあります。

ほとんど正確ではあるのですが、厳密にはそうではありません。

それであれば後方からの追突事故や赤信号無視の事故も100:0ではなくなってしまいます。

回避性と予見義務

この2つが大きなポイントになってきます。

回避性とは避けようがあったかどうか、ですね。

直進中、横から一時停止無視した車が突っ込んできたら避けるのは難しいですね。

避けようがないというのは満たしています。

 

予見義務とは走行している車に課せられる義務です。

今回でいうと、交差点である以上、横から車が来るかもしれない、というのを予見しなければならないということです。

つまり交差点に入る前の時点で、車が飛び出てくるかもしれない、と注意していなければならないのです。

事故が起こってしまった以上、予見義務を怠ってしまった、と問われてしまうのです。

そんな無茶な、と思うかもしれませんが過去の裁判例からこの考え方が基準になっているのです。

どんな場合でも85:15になるのか?

一時停止無視=85:15と必ずなるわけではありません。

もちろん様々な修正要素があります。

スピード違反、飲酒運転等々の要素で修正されることはあります。

ちなみに一時停止のある道路は85:15が基本的な割合ですが、交差点内までセンターラインが貫通している道路であれば90:10というのが基本割合です。

85:15や90:10が基本的な割合、というのを説明すると「一時停止していないのだから修正するべき」と主張する方がいます。

でもこの基本割合とが一時停止をしていないことが前提なのです。

逆に頭を出して一時停止をしっかり行い、交差点に進入したばあは85:15ではなく、80:20や75:25となるケースもあるのです。

しかしここで問題となるのが一時停止をしたことを立証することが出来ないことです。

スピード違反や一時停止の履行を証明することは非常に困難です。

立証するには目撃者やドライブレコーダーが必要になります。


 

まとめ

以上一時停止の標識がある道路についてでした。

あくまでここに書いたことは一般的なこととなるので、これが絶対ではありません。

基準となる割合は存在しますが、様々な状況・道路形態によっても修正要素が入ることがあります。

自分の保険会社と相談しましょう。

希望・感情はあるでしょうが、裁判例などがある以上、すべての主張が通るわけではありません。

おこが妥当な範囲なのか、落としどころなのか。

しっかり話し合って、納得のいくように交渉をしてもらいましょう。



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