事故が起こった後のやってはいけないこと 注意点

前回は事故が起こった後のするべきことについて書きました。今回は事故が起こった後やってはいけないこと・注意点を書きたいと思います。

思わずやってしまって、あとあとのトラブルになってしまうということもよくある話なのでご注意ください。



「全部保険で払いますので」という約束をしない

思わず、「全部払うので」こう言ってしまう方非常に多いです。現場で気まずくて、申し訳ない気持ちもあり思わず言ってしまう気持ちは分かります。なぜトラブルになるのでしょうか?

1、そもそも責任割合が100:0でない可能性がある。

当事者としては100:0の事故と考えても、実は被害者側にも少しだけ過失(責任)が発生する事故ということはよくあります。例えば十字路で、片方が一時停止無視の場合。優先道路を走っている人はよけようがない、一時停止無視したほうが悪いに決まっている、と考える方は多いですが、10~20%ほどは一時停止がない道路を走っているほうにも発生します。(道路の形態・状況によって前後します)

2、修理費用を全部払えるとは限らない

修理費用を全額払えるとは限らないのです。対物保険上限無制限で入っているけど?という方もいらっしゃると思います。しかし、賠償の考え方として、その物の価値(時価額と言います)が限度なのです。例えば1万円の価値の時計があるとします。時計が壊れてしまい修理費用が2万円するとしても支払うべき金額は2万円ではなく、1万円なのです。これが時価額の考え方です。車の時価額は年数が経てば下がっていきます。時価額が30万円なのに修理費用は50万円以上かかる、ということも珍しくありません。修理費用が50万円なのに保険会社から30万円しか払いませんと言われれば、当然被害者は納得いかないです。そんな時「加害者は全額払うと言っていた」と矛先が契約者へ向いてしまうのです。

安易に全部払う、などと言わずに、保険会社に任せます、と伝えましょう。念書を書く、などは絶対避けるべきです。

 

現場で誠意を持って対応する

これも大事なことです。現場では謝ってはいけない、と聞いたことがある、ということをおっしゃっていた方もいました。これは非常によくないです。現場の対応で相手への心証が変わります。確かにあとは保険会社に任せてしまえばよいのですが、示談交渉とは話し合いなので、心証が悪ければ解決できる問題も出来なくなることがあります。確かに謝ることで、相手に「謝ったってことはそっちが悪いということだ」と思われてしまう可能性があります。これは人によって捉え方が違うので、一概に正解はないのですが、「お怪我ないですか?」といった相手を気遣う気持ちは誠意として伝わるでしょう。

 

お金のやり取り・約束をしない

これも気を付けてほしいことです。確かに、現場で「○○円くれればそれでいいよ。警察検証とか保険会社とのやりとりとか面倒だし」こういう方もいらっしゃいます。非常に難しい問題です。そのお金で本当に済むのなら、保険を使うよりも安く済む、という場合も確かにあるからです。しかし、後からお金などもらっていないと言われてしまったり、さらに請求されたり。どのようなトラブルになるか分かりません。相手が提示してきている金額よりも修理費用が安いかもしれません。保険会社に任せるほうが無難かとは思います。どうしてもその場で終わらせたいのであれば簡易的なものでよいので領収書をもらいましょう。

 

現場で動揺してしまうのは当然のことかもしれませんが、安易な金銭の約束などは避けるようにしましょう。現場で保険会社に連絡をすればアドバイスをもらえるはずです。



関連記事

事故が起こったらまずは何をするべきか 事故後の正しい対応とは

error: Content is protected !!